Ricoh Myport 310SFは、クラシックな35mmフィルム用のフルオートコンパクトカメラです。1995年11月に発売された日本のメーカーRicohのこのモデルは、一部の市場ではRZ 1100SFとしても知られています。これはMyport 310 Superの後継機種であり、名前に追加されたSFは特別な機能を表しています。
光学系と焦点距離
カメラは非球面ズームレンズを搭載しており、鏡胴にはRicoh Aspheric Zoom Lensと表示されています。
焦点距離は、開放F値f/4.5の38mmの広角から、開放F値f/9.1の110mmの望遠まで対応しており、約3倍の光学ズームに相当します。
光学構成は7群6枚で、コンパクトな設計ながら歪みを低減しています。また、マクロ機能も備えており、最短撮影距離0.6mからの接写が可能です。
フォーカスと露出制御
このモデルの重要な特徴は、オートフォーカスシステムです。前面の赤い「AF Multi」の文字は、マルチポイントオートフォーカスシステムを示しています。これは7つの測距点を持つパッシブオートフォーカスシステムで、暗い環境用の補助光機能も備えています。測距は1000段階以上で精密に行われ、0.6mから無限遠までをカバーします。
露出はフルオートで制御され、通常モードでは1/2秒から1/400秒までのシャッタースピードを使用できます。夜景モードでは最大1秒までの長時間露光が可能です。
特殊機能と操作性
Myport 310SFの特徴は、内蔵のソフトフォーカスモードで、柔らかなポートレート撮影に使用できます。このクリエイティブプログラムに加えて、風景撮影用の無限遠フォーカスや連続撮影モードも備えています。
フィルム感度はDXコードシステムによりISO 50からISO 3200まで自動的に読み取られます。
フィルム送りはモーター駆動です。カメラは実用的なプリワインド方式を採用しており、フィルム装填後、まずフィルムをパトローネから完全に引き出します。露光済みのコマは順次パトローネに巻き戻されるため、誤って裏蓋を開けても光によるダメージを防げます。
ボディと電源
シルバーのプラスチックボディは、幅132mm、高さ73mm、奥行き54.5mmで、バッテリーを除く重量は約300gです。
電源には、6Vのリチウム電池CRP2が必要です。
内蔵フラッシュは、自動発光、赤目軽減、バランスの取れた夜景撮影用のスローシンクロなど、複数のモードを備えています。





