Ricoh RZ 1100 SF(日本市場ではRicoh Myport 310SFとして販売)は、クラシックな35mmフィルム用のフルオートファインダーカメラです。1995年に日本のメーカーリコーが導入したこのモデルは、ユーザーフレンドリーな操作性と先進的なコンパクトカメラ技術で知られるRZシリーズに属します。製品名の「SF」は、このモデルを当時の標準バージョンと区別するクリエイティブな追加機能を示しています。
カメラのレンズ
このカメラには、Ricoh Aspheric Zoom Lensとして販売された非球面ズームレンズが搭載されています。焦点距離範囲は、広角側38mm(F4.5)から中望遠110mm(F9.1)までで、約3倍の光学ズームに相当します。光学構成は7群6枚のガラスレンズで構成され、非球面レンズ要素が組み込まれ、収差や周辺のぼやけを最小限に抑えています。さらに、マクロモードでは最短0.6mからの接写が可能です。
フォーカスと露出制御
Ricoh RZ 1100SFの核心的な特徴は、前面に「AF Multi」と表示された精密なオートフォーカスシステムです。これは7点測距のパッシブマルチポイントAFシステムで、被写体が中央にない場合でもピント合わせが容易です。内蔵のAF補助光は、暗い場所でのピント合わせをサポートします。測距は1000段階以上で行われ、0.6mから無限遠まで正確なフォーカシングを実現します。露出制御は完全自動のプログラムオートで、通常撮影モードではシャッタースピード1/2秒から1/400秒までをカバーします。
クリエイティブ機能と特殊モード
このSFモデルの特徴は、内蔵のソフトフォーカスモードです。このソフトフォーカス機能により、特にポートレート撮影で、コントラストを抑えた柔らかな雰囲気を演出できます。風景撮影用には、距離を無限遠に固定する無限遠フォーカスモードを搭載。さらに、高速連写用の連続撮影モードと電子セルフタイマーも備えています。フィルム感度はDXコードシステムによりISO 50からISO 3200まで自動認識します。フィルム装填時には、モーター駆動のプリワインドシステムがフィルムをカートリッジから引き出し、露出済みのコマは順次カートリッジに巻き戻されるため、誤って裏蓋を開けても光によるダメージを防ぎます。
電源とフラッシュ技術
Ricoh RZ 1100SFの電源は、6VのCRP2リチウム電池で供給されます。内蔵フラッシュは多機能で、赤目軽減、逆光時の自動調光、背景を明るく保つスローシンクロなど、バランスの取れた夜景撮影に対応します。ボディはエレガントなシルバーで、幅132mm、高さ73mm、奥行き54.5mm、本体重量約300gです。





