Canonet QL 19E(別名QL 19 Electromatic)は、1965年11月に日本のメーカーCanonが発売したレンジファインダーカメラです。35mmカメラの成功シリーズであるCanonetシリーズに属し、コンセプトは機械式のCanonet QL 19に基づいています。当時の新価格は20,700円でした。
歴史と開発
1961年のCanonetシリーズの導入は、手頃なミドルクラスカメラの市場セグメントにおいて、Canonにとって大きな経済的成功をもたらしました。1960年代の技術進歩に対応し、露出制御の精度を高めるために、CanonはCanonet QL 19Eを開発しました。
QL 19の標準バージョンが純機械式のCopalシャッターを使用していたのに対し、CanonはEモデルに電子部品を統合しました。このカメラは1965年から1960年代末まで市場に出ており、純機械式のカメラデザインから集積電子回路の使用への移行を示すものでした。

技術的な装備と機能
シャッターと電子機器
兄弟モデルとの最も重要な違いは、Seiko SE(しばしばSeiko ESとも呼ばれる)タイプの電子制御式中央シャッターです。シャッター羽根は電磁的に制御されます。シャッターの電子回路は、6つのトランジスタ、3つのダイオード、1つのタンタルコンデンサで構成されています。
この構造により、完全自動プログラムモード(Program EE)が可能になりました。CdSセル(硫化カドミウム)で測定された光の値に応じて、カメラは絞りとシャッタースピードの適切な組み合わせを無段階に決定します。自動露出制御の動作範囲は、ISO 100のフィルム感度において、光値(EV)5.8(絞りf/1.9、1/15秒に相当)から光値(EV)17(絞りf/16、1/500秒に相当)までです。フィルム感度の使用可能範囲はISO 25からISO 400の間です。
このカメラは動作に1.3ボルトのMPタイプの酸化水銀電池を必要とします(しばしばPX625タイプの空気亜鉛電池で置き換えられます)。純機械式のCanonetモデルでは電池が露出計に電力を供給するだけですが、QL 19Eは電池を入れないと機能しません。電気電圧がなければシャッターをレリーズできないからです。
光学系とファインダーシステム
固定焦点距離として、Canonet QL 19Eには焦点距離45mm、最大絞りf/1.9のCanon SEレンズが搭載されています。光学系は4群5枚のレンズ要素で構成されています。
ファインダーは、倒立ガリレオ式望遠ファインダーを備えた連動距離計として設計されています。倍率は0.7倍です。ファインダーシステムには自動パララックス補正が装備されており、近距離でピントを合わせると、反射されたブライトフレームが斜めに移動します。さらに、ファインダー内には露出不良の警告表示と、フラッシュユニットの必要性を示す信号も統合されています。
ボディとフィルム送り
ボディはこのシリーズの機械式バージョンとほぼ同一です。Canonの「クイックローディング」システム(QL)を備えています。このクイックローディングシステムは、フィルムの先端をマークされた位置まで引っ張るだけでよいため、フィルムの装填を簡素化します。裏蓋を閉じると、フィルムは自動的に巻き上げられます。
フィルム送りは、ボディ上面にあるクイックアドバンスレバーで行われ、機械的な回転角度は120度です。機械式フレームカウンターは前方にカウントし、裏蓋を開けると自動的にリセットされます。ボディの寸法は幅140mm、高さ79mm、奥行き35mmです。動作準備完了状態の総重量は約760グラムです。フラッシュ撮影用に、カメラには(AG-1用の)ホットシューと従来のPCシンクロ端子が装備されています。
カメラに適したフィルム
Canon Canonet QL 19Eに適した写真フィルムで、オンラインで簡単に購入できるものには、魅力的な白黒写真のためのIlford XP2 Superと、鮮やかなカラー画像のためのFujifilm Superia 400があります。




